メッセージ

2021.8.16

「スマートレジリエンスネットワーク、2年目からどう動く」

幹事 竹内 純子
(NPO法人国際環境経済研究所 理事・主席研究員 / U3innovations合同会社 共同創業者・代表取締役)

8月5日午後、スマートレジリエンスネットワーク設立1周年記念のシンポジウムが開催されました。スマートレジリエンスネットワーク設立の目的は、分散型リソースや需要側資源の活用に向けた事業機会や制度設計を検討すると共に、災害対応というインフラとしての基盤的価値を発揮するために、幅広い企業のネットワークを構築することにありました。
冒頭、山地代表幹事からの1年の振り返りにもありましたが、この1年は、組織の立ち上げや、課題の抽出と共有、外部組織との連携などに力点が置かれていたと感じています。

2年目以降の活動はどのようにあるべきか。皆さまそれぞれに思いやお考えがあることと思います。ぜひそれぞれの思いを運営側に積極的にぶつけていただければと思っておりますが、私自身は、2年目以降は具体的な事例の創出に力点を置いて過ごしたいと思っています。
エネルギーは極めて現実的な事業であり、加えて提供する価値の差別化が図りづらいものです。エネルギーを、エネルギーとして、エネルギー関係者だけで議論していても、消費者に価値ある顧客体験を提供することは難しいと感じています。

このスマートレジリエンスネットワークが、産業横断的な新しい産業を創出する中枢として機能するために、具体的な事例を作りだしていきたいと思っています。2020年代前半に具体的な成功事例を複数創出し、2020年代後半にはそれを横展開するという時間軸で考えることが必要だと思っており、もっともっとスピードアップしていきたいと考えています。ぜひ2年目以降の活動の加速に、皆さまのご支援、ご指導、ご鞭撻をいただければ幸いです。

設立1周年シンポジウムの様子