組織概要

Purpose設立趣意

近年、地球温暖化による気候変動の影響や、台風などの気象災害の激甚化が深刻になっており、電力や通信などの社会インフラにおいて脱炭素化やレジリエンスの強化の取り組みがより一層求められています。

一方、今まで情報の把握や効率的な利用が困難だった分散リソースをIoTや5G技術を活用することで相互につなげ、既存インフラと統合することが可能になっており、分散リソース活用による脱炭素化とレジリエンス強化への貢献が期待されております。

スマートレジリエンスネットワークでは、情報技術を用いて各企業の持つ分散するエネルギー、データ、ヒューマンリソースといった分散リソースがつながる基盤の実現に向け、多くのリソースがつながるように社会に対して積極的に働きかけることを活動として行っていきます。これを通して社会のさまざまな分散リソースを連携させ、脱炭素社会の実現と社会のレジリエンスの向上を目指します。

Greetingごあいさつ

  • 代表幹事山地 憲治

    東京大学名誉教授 / 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 副理事長・研究所長

    スマートレジリエンスネットワークは太陽光パネルや蓄電池など分散型エネルギー設備の有効利用を図り、社会の脱炭素化とレジリエンス強化を目指すものです。急速に進展する情報通信技術を活用して、分散するエネルギー設備や人・企業などの分散資源をネットワークでつなぎ、社会全体の資産として有効利用することを目指しています。

    電力システムは送配電部門の法的分離により歴史的な大転換を遂げようとしています。この大転換の中で、需要側を含め様々な場所に置かれた分散エネルギーリソース(DER)を活用して、再生可能エネルギーの導入拡大や災害による停電時の電源確保などを実現する先端的な取り組みが進みつつあります。これは情報技術を活用して新たなエネルギー・電力システムを創造するイノベーションと考えられます。このイノベーションに伴い、様々な新たな事業展開の可能性が生まれます。

    今般成立したエネルギー供給強靭化法では配電事業やアグリゲーターが法的制度として創設され、分散資源を活用する制度的基盤が築かれました。スマートレジリエンスネットワークが、新たな分散型エネルギーシステムの創造を先導し、様々な事業機会を提供して脱炭素化とレジリエンス強化に貢献することを願っています。

  • 代表幹事森川 博之

    東京大学 大学院工学系研究科教授

    エネルギー業界は、温室効果ガス削減、ESG投資、気候変動・自然災害などに対応していかなければいけません。「集中から自律分散へ」「一方向から双方向へ」「計画経済から市場経済へ」「固定サービスから多様なサービスへ」「単一参加者から多様な参加者へ」「垂直型から水平型へ」「消費者からプロシューマーへ」といった大きな変化が起きています。

    デジタルがこのような変化を後押ししています。AI、IoT、5Gなどのデジタルテクノロジーにより、エネルギー分野でのデータ駆動型経済が進展していきます。発電事業者、送電事業者、配電事業者、電力需要家などに加え、多くのステークホルダーが相互にリアルタイムに情報を交換しながら、自律的にかつ分散的に電力系統を運用していく世界も登場します。

    通信分野における電話網からインターネット網への移行に匹敵する流れです。電話網がインターネット網に移行したことで、コンテンツ、広告、ネットワーク、セキュリティなど数多くの新しい事業が生まれました。

    エネルギー分野においても、新しい事業やサービスが必ず生まれることになります。ピーター・ドラッカーは、「なぜ自分には気づかなかったのか」がイノベーションに対する最大の賛辞であると述べています。気づくためには、多様性が大切です。レジリエンスネットワークが気づきにつながる場になればと期待しています。

  • 代表幹事岡本 浩

    東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長

    わが国は有数の地震国ですが、最近では気候変動による大型の台風や水害などの脅威も増しています。当社も昨年(2019年)の台風15号の際には、送配電設備の損傷により長期間にわたってお客さまに電気をお届けできず、大変なご迷惑をおかけしました。気候変動を緩和するための脱炭素化と自然災害に対するレジリエンス向上は、わが国にとって待ったなしの課題となっています。

    地域社会への分散型リソース(CO2を排出しない再生可能エネルギー、蓄電池、電気自動車など)の普及を推し進め、これらを既存インフラと組み合わせて有効に活用できれば、社会の脱炭素化とレジリエンス向上を同時に図っていくことができます。

    そのためには、地域に分散するさまざまなリソースや情報・データ・取り組みなどを繋げ、企業や産業の枠を超えて協力し合うことが重要だと考え、社会共創の場として「スマートレジリエンスネットワーク」を設立いたしました。エネルギー・情報・インフラなど多様な分野の有識者や研究機関からの助言を得ながら、民間企業だからこそ可能となるデジタル技術を駆使した脱炭素×レジリエンス向上の共創を通じて、地域社会の持続的な発展に貢献していきたいと考えています。皆様のご理解と参画をお待ちしております。

幹事一覧

東京大学 大学院工学系研究科教授 /
東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構 機構長
池内 幸司
早稲田大学 研究院教授 /
スマート社会技術融合研究機構 事務局長
石井 英雄
東京大学 大学院工学系研究科准教授 小宮山 涼一
NPO法人国際環境経済研究所 理事・主席研究員 /
U3innovations合同会社 共同創業者・代表取締役
竹内 純子
早稲田大学 理工学術院先進理工学研究科教授 /
スマート社会技術融合研究機構 機構長
林 泰弘
東京大学 大学院工学系研究科教授 森川 博之
東京大学名誉教授 /
公益財団法人地球環境産業技術研究機構 副理事長・研究所長
山地 憲治
関西電力送配電株式会社
東京電力パワーグリッド株式会社